前回までのあらすじ
越前リョーマの提案で、幻想郷一テニス大会に出場することになった青学テニス部と比嘉、氷帝、四天宝寺、立海の各テニス部。
偶然にも幻想郷の妖怪達が、どの学校にもついて来てしまっていた。
橙(チェン)、にとりら幻想郷の妖怪達は陰陽玉を使い、全国大会の試合を実況することになった。
青学対比嘉中の試合。シングルス2は舟幽霊の村紗水蜜をパートナーとする甲斐裕次郎と橙をパートナーとする菊丸が対戦することに。甲斐の裏手プレイに翻弄される菊丸は、菊丸印のステップを発展させ、一人でダブルスを展開!試合に勝利する!
試合終了後、菊丸は大石に全国大会が終わるまでに怪我を治してまたダブルスを組もうと、約束するのだった。橙、輝夜(かぐや)も同じ気持ちで、大石に励ましの言葉を送るのだった!
第24話「その頃の幻想郷」
全国大会真っ最中の外の世界。一方その頃、幻想郷では・・・。
吸血鬼、レミリア・スカーレットの屋敷、紅魔館近くの湖。
何やら妖精が集まっている。その中心には陰陽玉、氷の妖精、チルノの声が聞こえてくる。
チルノの声「ひょーてい、ひょーてい、ひょーてい、ひょーてい、勝つのはひょーてい、負けるのししがく、勝つのはひょーてい、負けるのししがく、しょーしゃはあとべ、しょーしゃはあとべ、しょーしゃは(パチン!)あとべ、しょーしゃ・・・。」
跡部の声「そいつを黙らせろ、樺地!」
樺地の声「ウス!」
チルノの声「しょーしゃはあとむーむーむー!」
跡部の声「とんだアクシデントが入ったが・・・。勝者は俺だ!」
氷帝テニス部員「うおおおおーっ!!」
それを聴いていた湖の妖精たち。
妖精A「かっこいい!」
妖精B「チルノちゃん、あんなかっこいい人間達の仲間になってるなんて羨ましいよ〜。」
湖の大妖精、心配そうに。
大妖精「息はあってなかったみたいだけどね。」
チルノの声「聞こえてるよ!これから馴染むの!あたしもっと努力するもん!」
氷帝マネージャー、小夏の声「嘘だっ!!」
チルノの声「うわあっ!小夏!」
小夏の声「チルノさんは途中で投げ出すに決まってますわ、いったことはきちんと実行してほしいです。」
チルノの声「う。」
大妖精「うわぁ・・・。この人間、あのチルノちゃんを手懐けちゃってるよ・・・。」
紅魔館、大ホール。
レミリアが椅子に座り、中央の陰陽玉の音声を聴いている。そばにはメイド長、十六夜咲夜と多くの妖精メイドが控えている。
レミリアの隣には、ヴワル大図書館の魔女、パチュリー・ノーレッジが座っている。
チルノの声「跡部すげーっ!他にみてきた試合よりもすげー!」
芥川の声「そうだろ?すげーよなマジで!」
立ち上がり、激怒するレミリア!
レミリア「う〜っ!すげーっ!だけではどんなふうな試合展開なのか、わからないわよ!!」
咲夜「お嬢様、お気を確かに!」
パチュリー「レミィ、うるさいわ。安心して紅茶も飲めやしない。」
咲夜とパチュリーに宥められて、とりあえず椅子に座るレミリア。
レミリア「いったい景吾の何がすごいのか、私に教えなさい。」
チルノの声「とにかく、すげーの!相手が全然反応できないの!」
芥川の声「跡部のインサイトのおかげだよ〜。相手の弱点をこれで見極めてるC〜。」
レミリア「インサイト・・・眼力ね。それだけ見極めるなら、いい戦力になるわ。私のところに彼がやってきたのも、偶然では無かったのね。ふふっ、楽しみだわ、景吾と一緒にテニスするのが。」
パチュリー「・・・。(紅茶を飲む)」
咲夜「お嬢様、ご機嫌ですね。」
レミリア「そう見えるなら、そうね。ご機嫌かもしれないわね。」
パチュリー「パートナーがいていいわね、私なんて持病の喘息があるから、長時間のプレイは無理。だからろくにパートナーが作れなかったと言うのに。」
レミリア「心配ないわパチェ、私と景吾はパチェの分も長くプレイするから。吸血鬼「赤き悪魔」レミリア・スカーレットの運命に、曇りはないわ!」
パチュリー「たいした自信ね、レミィ。」
咲夜「それでこそお嬢様です。」
そういいながら咲夜、サムズアップ。
跡部の声「破滅への輪舞曲(ロンド)!」
妖怪の山、特設パブリックリスニング(ビューイングいわぬ)会場。たくさんの妖怪達が集まっている。
四天宝寺の試合観戦している陰陽玉、小傘とメディの声が聞こえてくる。
それを聞いている悟り妖怪の古明地さとりと、月人の八意永琳(やごころえいりん)。
小傘の声「さすが白石さんです、まったく隙がありません。」
永琳「相手の打った弾を、完璧にとらえているみたいね。聞くところによると。」
メディの声「千歳もよくやるよね、確実に返してるところをみると。」
さとり「なかなかの実力者のようだけど、まだすべてを出していないんじゃないかしら。」
???「どういうこと?お姉ちゃん。」
さとり「こいし!無意識だとはいえ、いきなりあらわれないで!こっちがびっくりするじゃない。」
永琳「妹のこいしさんね。相変わらず神出鬼没だこと。」
こいし「へへへ〜。それで、まだすべてを出していないって、どういうこと?」
さとり「なぜだかわからないけど、彼の心には何かとてつもない何かが潜んでいるようなのよ。」
小傘の声「わかるの?見えないけど。」
さとり「なんとなくよ。」
永琳「信用できないわね。悟り妖怪の感ってやつかしら?」
審判の声「ゲームセット!ウォンバイ四天宝寺白石・千歳ペア、6-0!」
小傘の声「やったぁっ!!これで4連勝!」
メディ「よくやったわね、二人とも。」
永琳「蔵ノ介くん、お疲れさま。余裕の勝利だったわね。」
白石の声「このくらいは当然ですよ、パーフェクトが俺の心情ですから。」
永琳「そうだったわね。」
千歳の声「やけにパートナー同士、仲良しばいね、お二人さん。」
白石の声「やかましわ、千歳もさとりちゃんに、いいたいことあるんやろ?」
千歳の声「そうだったばい。さとりちゃん、応援ありがとうな。それと・・・。」
こいし「大好き!」
千歳の声「!?」
さとり「気にしないで、この子の無意識だから。何をいうかわからないから。」
こいし「私何かいった?」
さとり「ほら。それと・・・何?」
千歳の声「俺の心はなかなか読むことができんたい。それを覚えていてほしかね。」
さとり、こいし「?」
二人、顔を見合わせる。
謙也の声「次はシングルス1。俺の出番やな。」
すると鴉天狗の射命丸文(しゃめいまるあや)、すぐ飛んできて、陰陽玉の近くに座る。
永琳、あきれ顔。
文「はいはい、清く正しくがモットーの私、射命丸文がばっちりあなたの試合を取材させてもらいます!」
永琳「相変わらず早いわね、幻想郷最速のぶんやさん。」
文「それが私の取り柄ですから。」
さとり「できれば他の試合も、取材してほしかったわね。」
文「う。」
謙也の声「しゃぁないやろ?文ちゃんは俺のパートナーなんやから。独占密着取材ってことやったら、文句ないやろ?なあ白石。」
白石の声「何で俺にふるねん?」
文「はい、文句ありません!独占密着取材ならば自信あります!」
謙也の声「ええ返事や。ほないくで!」
文「頑張ってくださーい!」
さとり「開き直ったわね。他の試合の取材は、はたてに任せるって。いいのかしら?」
こいし「わかめスープ!」
さとり「・・・。」
変わって、立海の試合観戦している陰陽玉、てゐの声が聞こえてくる。
それを聞いている鈴仙と、半人半霊の魂魄妖夢(こんぱくようむ)。
真田の声「キェェェェェイ!!!」
てゐの声「やったぁっ!!また決まった!鈴仙すごいよ、真田の風林火山!」
鈴仙「スピードのある弾、弾の回転をいなす技、強烈な重さの弾、そして鉄壁の守り・・・。」
妖夢「真っ向勝負が、真田くんの心情のようですね。私にも何だか、気持ちが分かる気がします。」
妖怪鼠のナズーリンと、毘沙門天の弟子の妖怪、寅丸星(とらまるしょう)、観戦に加わる。
星「風林火山はもともと武田信玄の旗印、毘沙門天の生まれ変わりといわれる、上杉謙信とは敵同士なんだけどなぁ。」
ナズーリン「いまさらそれを語っても、パートナーを組んだ奴のチームメイトがやったのだから、仕方ありませんよ。」
星「うん。」
妖夢「とにかく、真田くんの試合はすさまじいことが分かりました。引き続き実況頼みます。」
てゐの声「わかった!といっても、一方的に真田が風林火山打ってるだけなんだけどね。」
ほぼ同時刻、竹林の中の永遠亭。
陰陽玉の前に人(ワー)ハクタク、上白沢慧音が立っていて、試合の様子を聞いている。
周辺で言い争っている、輝夜と不老不死の少女、藤原妹紅(もこう)。
輝夜「大体、どうしてあなたがわざわざパブリックリスニングへいかないで、こちらで試合を聞いていますの?」
妹紅「あなたこそ、パブリックリスニングへ行ったらどうなのよ!?」
輝夜「私は罪人ですから、永遠亭から離れることができません。」
妹紅「だからあなたは誤解されるのよ。永琳のすねをかじってるって。そういうところがむかつく!」
輝夜「あなたこそ、慧音の世話になっているくせに!」
妹紅「何よ〜!だったら今日こそ決着を付けてやろうじゃない、表に出ろ!」
輝夜「上等ですわ!」
慧音「二人ともやめなさい!海堂くんが粘っているわ。そんないいところなのに、よくあなた達は喧嘩できるわね!」
輝夜、妹紅「あ、はい。」
審判の声「ゲーム青学!4-3!」
続く。
一部リクエストにお答えして、出だしは氷帝にしてみました。いかがでしたか?
今回、幻想郷サイドというわけで書いてみましたが、いったい誰を出すかで悩みました。本当はもっと出したかったのですが、また次回にします。霊夢も魔理沙も出したいからね。
それではプピーナ!